分譲マンションと賃貸マンションの違い

マンション選びの際には、分譲マンションを購入するか、もしくは賃貸マンションにするか、この選択肢に悩まれる方が多いでしょう。分譲マンションと賃貸マンションはさまざまな点で違いがありますが、費用面だけで言うと40年、50年の間ずっと同じ物件に住み続けた場合、住宅にかかる費用の総額は実はあまり差がないと言われています。

分譲マンションとは建物内をいくつかの住戸に分けて、1住居ごとに販売しているマンションのことを指します。販売された住居は購入した方(区分所有者)が所有しますが、土地や住居の室内部分以外はマンション内すべての区分所有者による共有となることが一般的です。
分譲マンションを購入する際、ほとんどの方は住宅ローンを組みますが、返済が終わってしまえば住宅にかかる費用はかなり少なくなります。ただし、マンション共有部分の修繕に充てるための管理費や修繕積立金は引き続き毎月支払いがあり、年に1度、固定資産税の出費もあるため忘れずに前もって準備しておくとよいでしょう。
また、およそ10年に1度の頻度で老朽化による修繕工事が必要になるケースが多く、いざという時のリフォーム費用などをあらかじめ用意しておくことが重要になります。分譲マンションは転勤や家族構成の変化で転居を余儀なくされたとき、もしくは大きな額のお金を用意しないといけなくなったときには、売却や転賃などの方法でお金に換えることが可能です。ただし、売却してくれる不動産会社を見つける、転賃する際には借り手探しが必要になったりします。

一方、賃貸マンションとはオーナーがマンションを所有しており、それを借主に1住戸ずつ貸し出すマンションのことを指します。所有権は借主ではなくオーナーのままで、借主はオーナーや管理会社に毎月の家賃や管理費を支払わないといけません。さらに、2年に1度の更新時にはまとまった額の更新料の支払いが必要になり、加えてほとんどの場合がこのタイミングで家賃の見直しがされるため、更新後の家賃が上下する可能性があります。賃貸マンションの場合は、その時の状況に合わせて違う物件へ引っ越しやすく身軽なため、転勤などの可能性が高い方には人気の住み方だと言えるでしょう。

分譲マンション、賃貸マンションどちらにも一長一短があります。分譲マンションを資産として所有するのか、もしくは賃貸マンションに住み気軽に引っ越しできる自由さを選ぶのか、自分のライフスタイルに合わせてチョイスしましょう。

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