子供がいる家庭のリフォームのポイント

子供がいる家庭にとっては家の中の住環境は非常に重要です。幼少期の事故は家庭内で起こっていることがとても多いと言われているため、住まいの見直しは都度必要になります。また子供が成長してくると、家事や育児の動線を確保して効率的に育児を行いたいと考えたり、子供部屋を作るためにリフォームを考えたりする方もいるでしょう。
育児を行う家庭のリフォームで最も大事なポイントは、親の生活動線と子の行動動線をしっかりイメージして、親子がともに暮らしやすい家にすることです。

子供が小さいうちは対面式のキッチンがあるLDKがとても人気で、これは今や子育て世代の定番スタイルだと言っても過言ではありません。昔ながらの壁付けキッチンとは違い、対面式のキッチンだと、料理中でもリビングの様子を見ることができたり、積極的にコミュニケーションを取ったりすることができるため、親子の関係性が自然と深まります。またベビーゲートの設置も簡単にできるので、小さな赤ちゃんがいる家庭にとっては安全対策がしやすいことも大きな利点でしょう。

またキッチンやお風呂・洗面所、トイレなどの水回り設備は子育て中の親にとって使用頻度の高い場所です。動線がシンプルで済むように、リフォームでは水回り設備をできるだけ一か所にまとめるようにすることも育児中の家庭では重要なポイントになります。もしも予算に余裕があるのであれば、汚れやカビの発生を防ぐ浴室に設備を入れ替えたり、脱衣所のスペースを広くとったりすることもおすすめです。

子供が成長してきたときに必要になるのが一人部屋ですが、これも時代とともに一人部屋に対する考え方が変化しています。近頃はリビング・ダイニングで宿題をする小学生が増えており、もう少し成長してくると図書館で勉強したりコーヒーショップで勉強したりと、昔のように部屋にこもって勉強をすることがなくなりつつあるのです。
そのため、一人部屋は必ずしも広い空間を用意しなくてもよい、という概念が定着し、たとえ狭くても自分のものを管理できるように機能面を重視したリフォームが多くなっています。

子供の成長に合わせてリビングや一人部屋などそれぞれの使い方が変化しますが、だからと言って将来を先取りしすぎたリフォームを行ってしまうと、現在の生活がしにくくなる可能性もあり本末転倒です。子育て世代のリフォームは約10年先の将来を具体的にイメージし、リフォーム箇所を検討することがおすすめの方法と言えます。

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